施術の流れ

  1. STEP1問診
    受付 患者様の気になる症状を記入していただいた問診票をもとに問診を行います。 問診は、患者様または患者様の家族などから疾病の発生時期、原因、経過、既往歴、痛みの部位や生活習慣、飲食、嗜好、排便、睡眠など、疾病だけでなく、生活習慣に関する事柄まで情報を収集します。これらの情報により、患者様の主訴(主な苦痛など)を聞き取ることができます。また、一見、主訴とは関係がなさそうな生活環境、生活習慣、飲食などから、その主訴の原因を突き止めることもできる場合があります。 初診の場合は、概ね問診は15分から20分程度かかります。再診では概ね5分から15分程度かかります。 鍼灸治療の概要、治療に関する同意書について説明します。 鍼灸治療の疑問、不安がございましたら、お気軽にお尋ね下さい。
  2. STEP2切診、舌診
    問診・視診・触診 切診(脈診、腹診、背診、原穴診)、舌診:心身の状態(病証)を判断します。
    脈診では、六祖脈(浮・沈・遅・数・虚・実)、滑脈、濇脈、弦脈、細脈を判断し、病証を推測します。
    腹診では、腹部は五臓の反応が出現しやすい部位とされ、自律神経系、呼吸器系、泌尿器・生殖器系などの状態(動気、硬結、圧痛など)を診ます。
    背診では、背部には五臓六腑の反応が出現しやすいとされており、五臓六腑の異常を確認します。
    原穴診では、ツボにどのような反応(硬結、膨隆、緊張、圧痛・拒按、湿潤・発汗、陥凹・陥下、圧痛・喜按、軟弱、乾燥、冷感、熱感)があるかを見極めることが大切です。
    舌診では、主に寒熱(体に熱がこもっているのか、冷えているのかなど)を判断します。これらは、東洋医学(鍼灸治療)の診察方法です。
  3. STEP3施術(治療)
    説明心身の状態(病証)に対する鍼灸治療を行います。
  4. STEP4施術後の確認
    治療鍼灸治療後に、脈診、問診を行い、治療後の状態を確認します。

治療を受けられる際の服装について

必要に応じた
患者様用の施術着です。

鍼灸治療を行う部位を確保できるゆったりした服装が好ましいです。
手・足が肘・膝まで出せること、肩、首周りが広く開くこと服装が好ましいです。
裾の細いジーンズなどの着用は避けて下さい。
施術着を用意してありますので、必要に応じて施術着をご利用ください。
なお、鍼灸治療を行う部位を確保できるゆったりした服装であれば、施術着に着替える必要はありません。

施術料金

初診料
1,500円(税込) 初回に治療(施術)費とは別にかかる費用です。
再診料
1,000円(税込) 最終来院時から3ケ月以上経過し、再来院した際に治療(施術)費とは別にかかる費用です。

上記に加え、治療(施術)内容に応じて、下記の料金がかかります。

治療(施術)料金表

治療(施術)内容 再診察時の所要時間 料金(税込)
一般鍼灸治療:18歳以上64歳以下 40~50分 5,000円
一般鍼灸治療:65齢以上(シニア割) 40~50分 4,500円
一般鍼灸治療:大学院・大学・専門(学割) 40~50分 4,000円
一般鍼灸治療:高校(学割) 40~50分 3,500円
一般鍼灸治療:中学(学割) 15~25分 2,500円
小児はり治療:小学(学割) 10~20分 1,500円
小児はり治療:乳幼児〜就学前5歳以下 5〜15分 1,000円
不妊治療鍼灸(女性不妊・男性不妊) 40~50分 4,500円
不妊心理カウンセリング 40~50分 2,500円
灸治療・灸(台座灸:セルフケア)指導 15~25分 2,500円
耳ツボ・耳介治療(円皮鍼) 10~20分 1,500円
ストレス測定(唾液アミラーゼ活性検査) 5〜15分    800円

自費施術:全て自費、自費施術となります。

美容鍼灸

上記の一般鍼灸治療(18歳以上)に加え、美容鍼灸を加えた施術を受けることもできます。
美容鍼灸の再診時の所要時間は45~60分です。
料金は一般鍼灸治療料金+500円です。例えば、一般鍼灸治療(18歳以上64歳以下)で美容鍼灸も希望される場合は、5,000円+500円=5,500円(税込)となります。

局所美容鍼
(ニキビ、こじわ、ほうれい線、マリオネットライン、バニーラインなど)

上記の美容鍼灸に加え、さらに気になる局所に局所美容鍼を加えた施術を受けることもできます。
局所美容鍼を追加した美容鍼灸の再診時の所要時間は、60分〜90分となります。
料金は1局所(箇所)500円(税込)です。
例えば、一般鍼灸治療(18歳以上64歳以下)で美容鍼灸も希望される場合は、5,000円+500円=5,500円(税込)となり、さらに追加として、ニキビ(1箇所)、ほうれい線(左右:2箇所)に対し局所美容鍼を希望される場合、局所美容鍼の料金は、500円×1+500円×2=1,500円(税込)となります。従って、これらすべての料金は、美容鍼灸+局所美容鍼=5,500円+1,500円=7,000円(税込)となります。 局所美容鍼は、原則として(全身治療も含めた)美容鍼灸を受療される方が対象です。

養生鍼灸(月1回以上の定期的な鍼灸治療の継続、継続治療による減額)

症状により、例えば、慢性的な疾患などは長期間の治療が必要となる場合があります。経済的な負担もあります。鍼灸治療により症状が改善、軽減したものの、治療をやめてしまうと、再び症状が悪化することも考えられます。
慢性疾患に対する治療を継続する患者様が、5回目の鍼灸治療を行い、さらに継続治療を希望される場合、6回目からの一般鍼灸治療費を減額し4,000円(税込)とします。
例えば、 一般鍼灸治療(18歳以上64歳以下)5,000円で5回目の治療をし、さらに6回目以降の治療を受ける場合、4,000円(5,000−1,000円)となります。 一般鍼灸治療(65歳以上:シニア割)4500円で5回目の治療をし、さらに6回目以降の治療を受ける場合、4,000円(4,500−500円)となります。
定期的な治療継続であるため、月に1回以上来院可能な患者様が対象です。 定期的に来院(月1回以上)できなくなった場合は、減額が無効となります。

小児はり治療セルフケア指導

ご自宅でも、お母さん、お父さんがお子様のセルフケアとして、小児はり治療を行えるように指導させて頂きます。
料金は1,300円(税込)、所要時間は15分〜25分です。
セルフケアで使用する刺さない鍼「セイリン小児皮膚鍼」を2個(2回分)と「手引き書類」をお渡しします。
 当院で1ヶ月以内に1回以上、小児はり治療を受診した患者様を対象とします。 「セイリン小児皮膚鍼」は、1個あたり150円(税込)で1度に最大3個(3回分)までの提供(販売)とします。 「セイリン小児皮膚鍼」の継続した提供(販売)は、初回の「小児はり治療セルフケア指導」を受診してから3ヶ月以内までとします。さらに継続を希望される場合は、再度、「小児はり治療セルフケア指導」を受診して頂きます。 当院で提供した「セイリン小児皮膚鍼」の転売、譲渡を固く禁じます。

訪問鍼灸・往診

当院(横浜市青葉区)から公共交通機関を利用して、片道90分程度の範囲を対象とします。
原則、当院に通院歴のある患者様が対象です。
体調により通院が困難な場合など、お気軽にご相談ください。
上記の治療(施術)料金に加え、別途、訪問手数料3,000円(税込)、交通費(公共交通機関)を徴収させて頂きます。

注1)
65歳以上(シニア割)の方は年齢の確認のため、健康保険証、自動車運転免許証、パスポートなどをご提示ください。
注2)
学生の方(学割)は在学、年齢の確認のため、健康保険証、学生証、パスポートなどをご提示ください。
注3)
不妊治療鍼灸は、現在、不妊治療(タイミング療法、人工授精、体外受精)を目的に医療機関(クリニック・病院など)で医師による不妊治療を受けている患者様が対象です。
女性不妊患者様だけでなく、男性不妊患者様も対象です。
確認のため、かかりつけの医療機関の診察券、領収書などのご提示をお願い致します。
注4)
治療・施術の所要時間は、概ねの目安です。患者様の年齢、体調、体質などにより多少変更がある場合がございます。

休診日・時間外の鍼灸治療

体調によりやむを得ない場合、お気軽にご相談ください。
上記の治療(施術)料金に加え、別途、休診日・時間外手数料3,000円(税込)を徴収させて頂きます。

治療(施術)内容

一般鍼灸治療とは

鍼

症状に応じて、鍼(はり)治療と灸(きゅう)治療を施します。

必要に応じて、鍼通電(低周波の電気を鍼に流して、痛みを緩和する治療)を行います。

鍼は様々な長さ、太さがあります。

鍼

鍼は髪の毛と同じくらいの細い鍼です。右の写真は鍼の太さが0.16mmです。
鍼は痛いイメージがありますが、無痛か、ほんの少し「チクッ」とする程度です。痛い場合は必ず「痛い」と伝えて下さい。

鍼通電器

鍼通電器です。
体に刺した鍼に電極をつなぎ、電気による刺激を筋肉、神経に与えます。疼痛緩和や血行促進を目的に必要に応じて鍼通電(電気鍼)を行います。

小児はり治療とは

小児はり治療

小児はりは、生後1週間頃より小児期に至る期間に施す鍼治療です。
小児はりは、皮膚に鍼を刺しません。小児はりは、体表に軽微な接触や摩擦刺激を与えることを目的とした鍼です。接触鍼という鍼で皮膚に刺激を与えます。
接触鍼で刺激をすると、肌がしっとりし、皮膚表面が柔らかくなり、少し汗ばみ、ほんのり赤くなってきます。交感神経、副交感神経のバランスを整えます。
なお、大人に対しても、鍼が苦手、鍼に非常に敏感な場合などは、小児鍼、接触鍼(刺さない鍼)で代用することもあります。

小児鍼には、セイリンの小児皮膚鍼、ローラー鍼、いちょう鍼(三角よねやま式)、てい鍼(バネ式てい鍼クローム)などがあります。

不妊治療鍼灸とは

現在、不妊治療(タイミング療法、人工授精、体外受精)を目的に医療機関(病院・クリニックなど)で医師による不妊治療を受けている患者様が対象です。女性不妊患者様だけでなく、男性不妊患者様も対象です。

着床、妊娠、出産しやすい体づくりを目指します。

症状に応じて、鍼(はり)治療と灸(きゅう)治療を施します。

必要に応じて、鍼通電(低周波の電気を鍼に流して、痛みを緩和する治療)を行います。

確認のため、かかりつけの医療機関の診察券、領収書などのご提示をお願い致します。 不妊治療は、心身ともに負担のかかる治療です。医療機関(病院・クリニック)における不妊治療を受けても治療結果が出ない場合もあります。鍼灸治療により、少しでも妊娠、出産に繋がるサポート(鍼灸治療が継続)ができるように、一般鍼灸治療よりも治療(施術)費を少し減じて提供しております。

灸治療・灸(台座灸)セルフケア指導とは

灸治療・灸(台座灸)セルフケア指導

お灸によるセルフケアをご自宅でも行えるように、患者様の症状に応じて、治療部位(経穴・ツボ)に灸治療を行いながら、お灸の方法をお伝えします。

定期的に通院が難しい患者様でも、お灸をセルフケアとして適切に続けることは、症状を緩和します。

お灸治療では、もぐさ(ヨモギでできています)、台座灸(ドラッグストアでも購入可能です)、棒灸、箱灸などを使用します。

耳ツボ・耳介治療(円皮鍼)とは

耳ツボ・耳介治療(円皮鍼

耳ツボ(耳介)治療による適応症として、「便秘」、「肥満」、「高血圧」、「嗅覚障害」、「うつ状態」、「浮腫」、「不眠」、「味覚障害」、上肢の痛み(「肩関節痛」、「肘関節痛」、「手関節痛」)、下肢の痛み(「股関節痛」、「膝関節痛」、「足関節痛・足部の痛み」)、「頸部痛」、「背部痛」、「腰痛」などに効果があると考えられています。

耳ツボ(耳介)に、「円皮鍼」という小さな鍼(皮膚を軽く圧迫する程度の特殊は鍼)テープを数日間貼付します。 希望者には、おしゃれなジュエリータイプ(チタン製の粒子)を貼付します。

美容鍼灸とは

美容鍼灸は、肌のハリ、むくみ、血色を改善すると考えられています。当院の美容鍼灸は、東洋医学的な観点を基本として施術を行うため、顔周辺部のみでなく、全身にも鍼灸治療を行います。内側から健康と美を追求します。

顔には、東洋医学の考え方(経絡)では胃経(脾経の機能と協力し消化機能に関係する)の経穴(ツボ)、大腸経(肺経の機能と協力し不要な消化産物を排出する)の経穴(ツボ)、膀胱経(腎経の機能と協力して、余分な水分を排尿として体外に排出する)の経穴(ツボ)があります。これらの経穴(ツボ)を患者様の体調に合わせて選定します。美容鍼は、皮膚組織に鍼を刺入し、真皮に微細な傷をつけることにより、真皮細胞が傷の修復をしようとコラーゲンの分泌を促します。コラーゲンの分泌を促進することにより、皮膚にハリを取り戻すことができると考えられています。

当院の美容鍼灸では、刺す鍼、刺さない鍼(てい鍼)を用います。鍼が苦手な患者様に対しては、必要に応じて、刺さない鍼(てい鍼)のみで施術します。顔面周辺部(顔、頭)におおよそ10~20本程度の鍼を用います。髪の毛ほどの細い鍼を用いて、皮膚組織を刺激します。顔、頭部、首などの筋肉の緊張を鍼により取り除き、血流改善、むくみを解消することが期待できます。

美容鍼灸は、女性、男性問わず、健康管理の一つとして施術を受けてみてはいかがでしょうか。

なお、当院では、日本神経治療学会<標準的神経治療:Bell麻痺(2019)>のガイドラインを参考とし、安全性を重視しています。そのため、顔面部への低周波電気刺激を用いた鍼通電(パルス美容鍼)は行っておりません。

局所美容鍼とは

ニキビ、こじわ、ほうれい線、マリオネットライン(口角からあごに向かって下へ伸びるライン)、バニーライン(目頭から鼻に斜めに入るシワ)など、特に気になる局所に対し、局所の場所、状態に応じて、鍼、円皮鍼、皮内鍼などで施術します。局所美容鍼は、全身の鍼灸治療(美容鍼灸)により心身を整えた上で、内から美を改善することを目的としています。

養生鍼灸(鍼灸治療の長期継続・慢性疾患に対する治療継続の減額)とは

定期的に治療を継続すること、つまり「養生」することが、健康維持、慢性症状の改善に必要となる場合があります。鍼灸治療により症状が改善、軽減したものの、治療継続をやめてしまうと、再び症状が悪化することも考えられます。

慢性疾患は、鍼灸治療の長期継続が必要となる場合があります。例えば、アレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症)、耳鳴、難聴、自律神経失調症などが挙げられます。

「今後も定期的に鍼灸治療を継続したい」、「慢性疾患のため鍼灸治療を継続したい」という患者様が対象です。

当院では、5回目の一般鍼灸治療を受けた患者様に対し、「養生鍼灸」をご希望される患者様を対象に、6回目以降の鍼灸治療費を減額し、経済的な負担を減らし、定期的な健康管理、症状の改善を図ります。なお、「養生鍼灸」では、定期的な鍼灸治療であるため、月に1回以上来院可能な患者様が対象です。

小児はり治療セルフケア指導とは

セイリン小児皮膚鍼

「小児はり治療を続けたい」、「鍼灸院には行きたくない」、「忙しくて、鍼灸院に行けない」など、お子様の気持ち、お母さん、お父さん、ご家族の状況は様々です。様々な状況、環境の中でも、少しでも小児はり治療を継続することが大切です。

当院では、小児はり治療をご自宅でもお子様に継続して頂けるように、お母さん、お父さんに指導させて頂き、お子様の体調管理のセルフケアとして活用することを目的としています。また、親子のコミュニケーションのツール(小児はり治療セルフケアを行いながら、スキンタッチによるリラクゼーション、親子の会話など)として、「小児はり治療セルフケア」をご活用ください。

使用する小児はりは、ロケットの形をした刺さない鍼「セイリン小児皮膚鍼」です。

不妊心理カウンセリングとは

当院は、妊活・不妊治療をサポートする鍼灸治療にも力を入れています。

妊活・不妊治療に関連するする相談、不安、悩みなどの内容に限ります。

ご夫婦でのカウンセリングにも対応致します。

ご夫婦(2人)でも、不妊心理カウンセリング料金は2,500円(税込)40~50分です。

認定心理士(日本心理学会)、不妊カウンセラー(日本不妊カウンセリング学会)保有。

ストレス測定とは

ストレス測定器
<唾液アミラーゼモニター,
ニプロ社(株)製>

ストレス測定器<唾液アミラーゼモニター, ニプロ社(株)製>を常備しております。唾液を採取し、唾液に含まれる酵素であるアミラーゼを測定します。唾液のアミラーゼを測定することにより、ストレスの程度を測定することができます。
唾液アミラーゼ活性(SAA)を測定することにより、ストレス評価における交感神経の指標として、ストレスを測定します。ストレスが強いと、唾液アミラーゼ活性が高くなります。
ストレスの程度を数値で把握し、鍼灸治療、カウンセリング、セルフケアでストレスの軽減に役立てる目的で測定します。

患者様のご希望、また、こちらが必要と判断した場合、任意でストレス測定を行います。